会社でイベント用に生ココナッツを手に入れました。 茶色のよくある?ココナッツと違って、けっこう重くてビックリですよ。 持ってみると、タプタプと中で何かが揺れているのが分かります。
中身のジュースを飲むためのもので、 ネットの果物屋さんで手に入れました。
飲み方を調べたところ、 ブルース・ファイフ氏の著書「ココナッツオイル健康法」におもしろい記述がありました。 ココナッツの底には穴が3つあり、そのうちの1つは膜が薄く 簡単にアイスピックで刺し通せるというのです。 そこで、穴のうち2つを貫通させて、そこからジュースを取り出すというのです。 さっそく確認したのですが、穴らしきものは見つけられませんでした。
届いてしばらくは、写真のようにきれいなグリーンでした。 イベントも終わり、そろそろこのココナッツをどうしようか? と久しぶりに見てみると、
1カ月ほどしかたっていないのに、 外観は茶色に変わってしまっています (゜o゜)
ジュースもなくなってしまったのでは?とゆすってみたのですが、 以前より少し軽くなっていますが、まだタプタプとした感触はあります。
もしかしたら腐っているのかも??とチラッと思いましたが、 前述の穴に傷がなければ長持ちするという話だったので、試してみることにしました。
さて、私には98才になる祖父がいるのですが、 彼は戦時中南方で、実際になんどもヤシの実を採って食べたそうです。 懐かしむかな、と思い、祖父の家で一緒に食べることにしました。
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叔母が「沖縄の友達に習った事があるから食べ方分かるよ」と 自信気に出刃包丁を取り出し、ココナッツに力一杯振り下ろしたのです(・o・)
ココナッツは外側から内果皮、中果皮、胚乳に分かれています。 一番外側の内果皮は堅そうに見えますが、タワシや足ふきマットの原料にされるくらい繊維の塊でそこまでの強度はありません。
「カパ!メリメリ!」と音をたてて包丁が刺さります。 中の丸い芯の部分を残して、リンゴを食べる時のように 外側の内果皮を何等分化に切込みを入れてはがそうとするのですが、 繊維質の密度が高いのか、なかなか剥がれません。
必死に剥がし続けること、5分以上、土色の丸いものが見えてきました。
大きさは本当にリンゴほど。 楽器やフラダンスの胸当てとして目にする機会があると思いますが、とても堅い殻です。
叔母が出刃包丁を、これでもか!と何度も打ち下ろしていると やっと少し、割れ目ができました。
ふー(-_-;)、汗だくです。
こんなにしてまでのココナッツジュースなら、 さぞかし美味しいだろうと期待・・・
青臭い・・・なんだか草のジュースのような 市販の紙パックのココナッツウォーターとはかなり違うものでした。
私も叔母も一口しか飲めなかったのですが、 祖父は全部飲んでいました。 「貴重な食料なのに、もったいなぁ」と。
ちなみに、この堅い殻の内側に白い胚乳がついているのですが、 こちらはイケます! 大根に瓜の風味が加わったような味で、シャキシャキした歯触り。翌日、サラダにして美味しくいただきました。